生存罪
言葉を失くした人々が行き交う
顔を伏せて 暗闇に消えてゆく
両手を伸ばせば掴めると思った
夢はすべて 黄昏に消えてゆく
悲しい時ほど 切ない時ほど
過去(うしろ)を振り返ってはいけない
此処にはもう無い 面影を探す
その瞳(め)が真っ黒に染まっても
すべての責任が この手にあるなら
生きるも死ぬも 私の自由でしょう
素顔を潰した人々が行き交う
魂(こえ)を殺し 目の前を過ぎてゆく
影(いたみ)を背負えば許されると思った
時はすべて 風となり過ぎてゆく
苦しい時ほど 諦(や)めたい時ほど
途中で立ち止まってはいけない
大切な人を 失った日も
孤独を抱え 一人で歩く日も
自分の中にさえ 居場所見失い
他人の中に 密かに消えゆく夜