月香る夜の独り言

2023/01/08~noteにて詞を掲載中。https://note.com/mochizukikaguya

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

八月の太陽

純粋で在りたいと願ったばかりに汚れてしまった理想軟弱な精神と肉体(たましい)を憎み切れないで色味なく香る現実(スパイス)水彩絵の具のように滲んでゆく心情軟弱な精神と肉体(たましい)に抗いきれずに食欲を誘う現実(スパイス)いつから言葉は こん…

Waldeinsamkeit

冷たい空の下お喋り雀が静かに耳を傾けても長老の話にオチはない泥濘に無残に転がる茶色い骸骨(むくろ)が何を見てやがると小さく唸って怒鳴った弦が震えた Waldeinsamkeit冷たい空の下何処まで歩いてゆけるかな自由な心Waldeinsamkeit弦が震えたWaldeinsam…

Mysterious Girl

石の上に三年いたらいつの間にかお爺さんになっていたここはどこで私は誰かすっかり分からなくなっていたなんて本末転倒の社会(パラダイムシフト)の中で捻じ曲げられてゆく 個人の意思目の前で起きている事がすべてじゃない僕らは宇宙の一部でしかない手伸…

Glass of Water

呆気なく炭酸が抜けて恋は終止符(おわり)を迎えたどうか僕を忘れてくれよこんな奴の為に 君が泣く事ないんだよ昨日が行方不明きっと明日も見当たんないグラスの中の水が寄る辺なく揺れて消えるだけ味気なく夕食を終えて映画(ゆめ)の世界へ飛び込むそうだ…

マニア

期待通りにならなくても行くっきゃない期待通りにならないのが人生でもないないづくし つくつくぼうしおいでおいでと手招く 虫の声波の下では 今頃宴かなアハハウフフと 楽しそうに笑う声に思わず踊りだすこころ人の気持ちに応えなくてごめんなさい人の気持…

開かずの間

礼儀正しくお座敷上がる伝統という名の呪縛に囚われ身動き取れぬ 無様な僕を畳の縁が笑って見ていた 闇の現に忍ぶ恋 壁に耳あり 障子に目あり夜を這う微かな気配も察知な君は自身が魔法(とくべつ)なんだ誰もまだ気づいてないけれどね息を殺して励む行為太…

武装

緻密な長期的戦略(けいかく)を立てようとあれこれ計算すればする程数が合わない何かを掴みたいなら 何かを手放せと急かされて自分の心を守る為に 何度武装してきただろう段ボールで創った鎧じゃ遊びにしかならないのにね見えない将来の不安から身を投げ私…

TAKE OUT

朝からハンマーで頭を殴られたショックで正常な判断が出来ない朝からランデブー ホテルで二人きりロマンスお世辞にもお行儀が良くない「お持ち帰り」なんて こっちから願い下げよ看板蹴とばし 肩で風を切ってゆくたとえ夜道に灯りが無くとも 未来は明るいネ…

離陸

地上に幻滅した飛行機はどうしていったのだろう想いを表現する術さえないアーティストみたいな雲残して悲しい事ばかり考えているのは泣きたいからなのかな主人にいじめられた宿木は涙で訴えましたも少し食べる物をくださいなでないと飢え死にしちまうさもな…