月香る夜の独り言

2023/01/08~noteにて詞を掲載中。https://note.com/mochizukikaguya

Rainfall

さよならの気配がする
雨が激しくなるみたいに
誰かの足音がする
焦っているのかも知れない

遅刻ギリギリで駆け込む Door to door
君の苦しみは 僕には理解出来ないと知る

僕の正体が暴かれるとしても
誰にも優しく出来ない性質(タチ)がもどかしい
眠れぬ夜を数えて 日々は遠く
過ぎ去ってゆく 手の届かないところへ

さよならの予感がする
ズキズキと頭うずき出す
モーニングコールだけじゃ
起きられそうにないけれども

締め切りギリギリで舞い込む原稿
僕の哀しみは 君にはとても難しいと知る

君の正体が見抜かれるとしても
本当を伝えるわけにはいかないんだよ
悩ましげに踊る彼女は神の娘(こ)
決して触れてはならない 尊い

僕の正体が暴かれるやいなや
ひとりびしょ濡れで立ちすくんでいる間に
世界はあっという間に形を変え
気付いたときには 何もなくなっていたんだ