月香る夜の独り言

2023/01/08~noteにて詞を掲載中。https://note.com/mochizukikaguya

死旬期

中学生の頃に戻ったみたい
見たことのないもの全てに怯え
小さい世界に閉じこもっていた私
死ぬ事について考えすぎると
死ぬって事しか見えなくなって
暗闇に跪いてしまうんだ

手すりのない階段を転がり落ちてゆく
どこに地面はあるの どこに空はあるの
真っ直ぐに続く穴をゆっくり落ちてゆく
どこに向かっているの どこに着地するというの

高校生の頃は大人の入り口
立ったばかりなのに子供のように
駄々をこねたりもした幼すぎた私
未来なんて想像できなかった
未来の出来事(こと)なんて興味なかった
明日なんてその日次第でいいもんと

エンディングもプロセスもシナリオ通りなの
あなたなんて弱いの あなたなんて卑怯なの
歩こうとも 此処で辞めようとも同じなの
あなたなんて脆いの あなたなんて器用なの

大学生の頃が 一番”幸せ”
友人関係も上手くやれてたよ
自信に溢れて 普通に過ごせた私
「平穏」の文字を噛みしめてたけど
それなりに経験が増えてゆき
掴みどころのない現在(いま)を知った

社会人になったばかりの頃は
若かったねと いつか振り返るの?
大人の自分に満足して笑いながら
死ぬ事について考えすぎると
死ぬって事しか見えなくなって
暗闇に跪いてしまうのに

手すりのない階段を転がり落ちてゆく
どこに地面はあるの どこに空はあるの
真っ直ぐに続く穴をゆっくり落ちてゆく
どこに向かっているの どこに着地するというの

エンディングもプロセスもシナリオ通りなの
あなたなんて弱いの あなたなんて卑怯なの
歩こうとも 此処で辞めようとも同じなの
あなたなんて脆いの あなたなんて器用なの